筑波大学編入体験記
令和4年度 筑波大学情報学群情報科学類 第3年次編入学試験を受験してきました.
明石高専電気情報工学科からは情報科学類4名,情報メディア創生学類3名の計7名が受験したらしいです.
受験前日,当日の話をいろいろ書いていきます.受験終わった直後書く気起きなくて合格発表後に書いてるからうろ覚えです.許して.
志望理由(?)
最初は阪大に行けたらいいなと思ってたんだけど,基礎工と筑波の受験日が被って両方受けれなくなって絶望.あと明石から基礎工受けるメンツがやばすぎて絶対勝てないと悟ったので筑波に変更.結果として英語と物理の勉強を捨てる道へ...
前日
当日朝に余裕あったほうがいいよな~ということでつくば駅から歩いて2,3分のホテル日航つくばに前泊.
西明石~東京が3時間かそこらで行ける時代に感謝.つくばエクスプレスが思いのほか高くてビビったね.
#シンカンセンスゴクカタイアイス デビュー(スプーン刺そうとしたけど刺せなかった) pic.twitter.com/Z4C03kXs6a
— ぞの。 (@Zono_0317) 2021年7月9日
当日
朝
7:00に前日セットしたホテルのモーニングコールで起床.8:40に人と待ち合わせてたからのんびり朝ごはんやら準備やらしてた.やっぱつくば駅近くのホテルでよかった~という気持ちに.試験会場へは駅から歩いて15分くらいだった気がする.近くていいね.
試験
自分は白シャツに黒のパンツ(!=スーツ)で行ったんだけど,ほぼスーツの人いなかったしTシャツとか普通の白シャツだらけだった.もっと楽な恰好で行けばよかったな~ってちょっと後悔.
試験自体は1科目しかないから大問ごとに感想書いていく.
英語はTOEICで代替とはいえ筆記試験しかないうえに2時間で大問4つ解いたら終わりとかいうの,今考えたらめちゃくちゃ怖い試験形式だな.
大問1 (数学)
(1-1) 広義積分の問題.被積分関数を見ると極座標に変換してくださいと書いているのでθが0~2π,rが0~infのいつものやつをすると解ける.
(1-2) 同じく広義積分.だけど問題見たとき何も浮かばなくて,2分くらい考えたけど何も湧いてこなかったから飛ばした.少なくとも典型問題ではないはず...
(2) 問題見た瞬間,微分方程式を出すな範囲に入ってないだろカス!という気持ちに.まぁ普通に発想問だと思うけど何も思いつけずに結局白紙で出した.傾向変化やめて...
大問1は(1-1)しか解けてないので3割強,破滅です.
大問2 (数学)
(1) 5本のベクトルが与えられてそれぞれの一次関係調べる問題.ベクトル並べた行列を基本変形するだけ.
(2-1) W={(x y z) | x^2-y^2+4z^2+4xz=0}を二つの部分空間に分ける問題.こいつ慣れてなくてよくわからんかった.x^2-y^2+4z^2+4xz=(x+2z)^2-y^2だから,{(x 0 z) | (x+2z)^2=t}と,{(0 y 0) | y^2=t} (t:実数)のふたつに分けた.あってるかはわからん.
(2-2) Wが部分空間か調べる問題.和について閉じてないから部分空間じゃないね~って書いた.
大問2は多分10割,(2-1)で引かれてても8割強はあるはず.
大問3 (情報基礎)
(1) ビンソート (2)分布数え上げソートの問題だった.実際の整列動作を示したりコードの穴埋めしたり,安定整列について答えるちょっとした知識問題について問われたこと以外は概ね例年通りの内容.受験前週あたりに定本Cを読んでいたため当然解けました.全員読みましょう.(正直なところ,ビンソートと分布数え上げソートは出ないだろうって思って流し読みだったからかなり危なかったしここでかなり時間とられた.)
筑波の情報は知識がなくてもコードが読めれば解けるので頑張って解読しましょう...
大問3は多分10割,悪くて9割.
大問4 (情報基礎)
(問題文1行目) 本問題ではバーコードの規格の一つであるJapanese Article Number (JAN)コードを取り上げる.
ということでまじで見たこともない問題が来た.問題文1枚丸々JANの規格の話で埋められてて解読するだけで時間めっちゃ溶けたし,そもそも小問も問題文長すぎて何を問われてるのか分かりづらかった.全部分かったうえでもう一回問題文見ると大したことない問題なんだけど,なにせ初見すぎてめちゃくちゃ焦ったしこの中盤から残り時間にも追われて頭回んなくなってたね.本番って怖いなって感じ.
(1) 実際のバーコードが与えられて,それがどんなJANコードを表すか示す問題.7つずつに区切って変換表の通りに変換すればOK.
(2) 2進-16進変換するだけ.懐かしかった.
(3) 67個のビットデータを要素数9のunsigned charの配列barcode[]に格納する(8 bit * 9 = 72 bitより)ときに,nビット目を操作するための関数を完成させろ,みたいな問題.
丁寧に図がついてるので見ながら考えると,barcode[n/8]のn%8ビット目を見れば良いとわかる.
(4) こいつにめちゃくちゃ時間とられた.バーコードのデータからJANコードのm+1桁目を表示する関数を完成させる問題.このあたりから時間やばくて問題用紙にメモすらとってないのであんまり覚えてないけど,(2), (3)で作った関数使っていいって書いてるのに一個も使わなかったことだけは覚えてる.一応全部埋めたけど間違えてそう.
(5) ここに到達した時点で残り時間5分だった.パリティチェックの問題で,検出できないケースを考えろ.みたいなのが出た.冷静に考えたらすぐわかりそうな問題なのに焦りで全然思いつかなかった.
大問4は少なくとも7割,(4)が奇跡的にあってたら9割弱とかかなぁ.
全体の手ごたえ
数学/情報基礎合わせて4問全体で正答率7割強くらいだと思う.8割が例年のボーダーって聞いてたからこれ落ちたわって思って帰りの電車内でめちゃくちゃ下向いてた.
結果
合格!春から関東です.授業中に発表だったんだけど,自分の番号見た瞬間過去一の安心感と嬉しさに包まれたね.泣きそうだった.
筑波大学情報学群情報科学類第3年次編入学試験に合格しました!!!!!!!
— ぞの。 (@Zono_0317) 2021年7月21日
編入終わりだあああああああ pic.twitter.com/PRWddvHKvm
でも残念ながら明石から受けたほかの6人は全員落ちてました.今年は阪大基礎工と受験日が被ったから猛者少なくて結構受かるかなとか甘い考えしてたんだけど,編入は思ったより厳しいらしい.
手ごたえ的には自分とほぼ変わらなそうな友達も落ちてたから自分がちょうどボーダーくらいなんだと思う.TOEICの英語換算が満点だったのが結構効いてそうで,ちょっとでも低かったら落ちてた気がする.
まとめ
数学はちょっと難化してたかな.大問1完答できてるひとはかなり少ないと思う.
情報基礎は例年通りくらいの難易度な気がする.焦らずに落ち着いて読みましょう...
TOEICは頑張って730点以上取ろう.4年前半くらいのまだ編入勉強と被らない時期に取っておけるとベストだと思う.親に無限円出してもらえる場合は上振れ狙いでいっぱい受けるのもアリ.100/300がここで確保されてると思うと落とすのもったいなすぎるので.
以上!受かってよかった!文章ぐちゃぐちゃでごめん!!合格祝い待ってます!!!